４日のニューヨーク株式市場は長期金利が上昇したことで、利ざやが拡大するとの見方から金融関連株などが買われたことで、ダウ平均株価は続伸して取引を終えています。

４日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前日比１１ドル９３セント高の２万６２８１ドル８２セントで取引を終えました。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は６７．１０ポイント下げて９６１５．８１で取引を終えています。

この日発表された先週１週間の失業保険の申請件数は、前の週より減少したものの市場予想よりも悪い内容となりました。これに加え、株価が前の日まで３日連続で上昇したことで当面の利益を確定する売りも出て、売りが先行する時間が長い日となりました。

一方、経済活動の再開が進むことを期待して長期金利が上昇すると利ざやが拡大するとの見方から金融関連株が買われました。また、前の日に続き、航空機大手の「ボーイング」が大きく買われたこともあり、ダウ平均は上昇に転じて取引を終えています。

市場関係者は「５日には、５月の雇用統計が発表される。失業率が２０％を超えるかどうかなど注目している」と話しています。