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NYダウ 長期金利低下などで続落

2020年6月11日 7:44

10日の米・ニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、FRB(=連邦準備制度理事会)の金融政策の発表を受けて長期金利が低下したことなどから続落しました。一方、成長株が多いナスダック総合指数は上げて、初めて1万の大台に乗せて取引を終えています。

10日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の日の終値から282ドル31セント値を下げ、2万6989ドル99セントで取引を終えました。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は66.60ポイント上げて10020.35と過去最高値を更新して取引を終えています。

この日はFRBが金融政策を決める会合を開き、事実上のゼロ金利政策と大規模な金融緩和策を維持すると発表しました。その上で、ゼロ金利政策については2022年まで継続する見通しを示したことで、長期金利が低下しました。これを受け、利ざやが縮小するとの見方から金融関連株が売られたことなどでダウ平均は続落しました。

一方、金利の低下は成長株にはプラスになると受け止められてハイテク株に買いが集中し、ナスダックは、史上初めて1万の大台に乗せて取引を終えています。

市場関係者は「FRBの大規模な金融緩和策が継続する中で、どの程度、景気が回復するのか、今後の経済指標の内容に注目している」と話しています。