IAEA イランに査察への協力求める決議
IAEA(=国際原子力機関)の理事会は19日、イランが隠れて核関連活動をしていた疑いがある元施設に対する査察を拒んでいることについて、完全かつ速やかな協力を求めることを決議しました。
イランはIAEAが求める立ち入り査察を2月に拒否し、その後も非協力的な姿勢を崩していません。このため、イギリスなどは「完全かつ速やかに協力すべき」とする決議案を理事会に提出しました。ロシアと中国は反対しましたが、アメリカやヨーロッパ各国、日本などの賛成多数により採択されました。
一方、イランは、査察の要請は敵対するイスラエルからの情報に基づいているなどと、強く反発しています。決議に賛成した国に対抗措置を取る構えもみせており、緊張がさらに高まる可能性があります。