アメリカのトランプ政権が、新型コロナウイルスなどへの対応が中国寄りだと批判してきたＷＨＯ（＝世界保健機関）からの脱退を正式に通知したことが分かりました。

アメリカ政府高官によりますと、トランプ政権は、１年後となる来年７月６日付でＷＨＯから脱退することを国連に正式に通知しました。

アメリカは、２０１８年にはＷＨＯの予算の約１５％を拠出する最大の拠出国でしたが、トランプ大統領は新型コロナウイルスをめぐり、ＷＨＯが中国寄りだと繰り返し批判。４月には資金の拠出停止を表明していました。

大統領は１１月の大統領選挙を控え、ＷＨＯをやり玉にあげることで、新型ウイルスへの対応をめぐるトランプ政権への批判をかわす思惑があるとみられます。