トランプ氏“資金停止”WHOに三下り半
新型コロナウイルス対策まっただ中のWHO=世界保健機関に対してアメリカのトランプ大統領がついに三下り半。「資金の拠出を止める」と表明しました。
トランプ大統領「WHOは新型コロナウイルスが伝染しないという中国の誤った情報を拡散した」
大統領は、資金停止の理由として、中国の拠出額がアメリカの10分の1程度であるにもかかわらず、WHOが「中国寄り」の姿勢で不公平であること。また、中国に配慮した情報共有で、「透明性に問題がある」などと主張しています。
また大統領は、自身が1月に決断した中国からの渡航禁止措置に当時、WHOが反対していたことも挙げ、「私は渡航禁止にした結果、数千人の命を救った」「中国からの渡航制限をかけなかったヨーロッパなどではパンデミックが加速し、悲劇となった」などと強調。
さらに、「WHOが中国の公開する情報に頼ったことで、世界の感染者数は20倍以上に膨れあがった」とも発言しました。
地元メディアは、こうした一連の発言について、初動対応の遅れを指摘されていた大統領による「WHOへの責任転嫁だ」と伝えています。