ウクライナのEU加盟、条件付き交渉開始を加盟国に勧告 ヨーロッパ委員会
ウクライナのEU(=ヨーロッパ連合)への加盟について、ヨーロッパ委員会は8日、条件付きで交渉を開始するよう加盟国に勧告しました。
EU(=ヨーロッパ連合)の執行機関、ヨーロッパ委員会が8日に公表した報告書によりますと、ウクライナはEU加盟に向けて、汚職防止制度の確立などでは一定の進展が見られたと評価しました。その一方で、選挙制度や司法制度などの改革にはさらなる対応が必要だとして、加盟国には条件付きでの交渉開始を勧告しました。12月のEU首脳会議で正式に判断される見込みです。
この勧告について、ゼレンスキー大統領は、「必要な決断はすべて下している」とSNSに投稿し、加盟国に交渉開始を促しました。
ウクライナのEU加盟について、ロシアのプーチン大統領はことし6月、「NATO(=北大西洋条約機構)のような軍事同盟ではない」として、容認する考えを示していました。
(写真:11月4日にウクライナを訪問したEUのフォンデアライエン委員長。ゼレンスキー大統領SNSより)