香港行政長官選挙“強硬派”李家超氏が立候補届け出 当選確実の情勢
香港政府トップの行政長官を選ぶ選挙に、警察出身で「強硬派」として知られる李家超氏が立候補を届け出ました。当選は確実な情勢です。
治安当局出身で政府ナンバー2の政務官を務めた李家超氏は13日、選挙管理委員会に正式に立候補を届け出ました。
李家超氏「2022年香港行政長官選挙への参加を正式に申し込みました」
李氏は2019年の反政府デモへの対応を指揮し、民主活動家や民主派議員を次々と逮捕するなど「強硬派」として知られています。
李氏は出馬会見で「国家への忠誠から立候補を決めた」と話していて、当選後は中国政府の意向に沿って、さらに民主派への取り締まりを強化する方針を示しています。
行政長官選挙は、一般市民の投票ではなく、親中派がほぼ独占している1500人の選挙委員の投票で決まります。
李氏は立候補にあたり、過半数にあたる786人から推薦を得たということで、来月8日に行われる選挙での当選は確実な情勢となっています。