香港の林鄭月娥行政長官 次の選挙に不出馬表明
香港政府トップの林鄭月娥行政長官は、4日、次の行政長官を選ぶ選挙に出馬しないと表明しました。
林鄭月娥行政長官「私は、次の行政長官選挙に立候補しません」
林鄭月娥行政長官は4日の会見で、来月8日に実施される行政長官選挙に立候補せず再選は目指さないと表明しました。家族との時間を最優先にしたいと説明しています。すでに中国政府には報告し、了承を得ているということです。
林鄭長官は、在任中の2019年に中国へ容疑者の引き渡しを可能にする逃亡犯条例の改正を試みましたが、香港政府や中国に抗議する大規模な抗議活動に発展し、結局、条例の改正案を撤回。
その後は、中国政府が主導した香港国家安全維持法によって民主派の抗議活動を抑えこみました。
林鄭長官は5年の任期を振り返り、「困難を乗り越えられたのは中国政府の支えのおかげだ」と語りました。
地元メディアは次の行政長官選挙には政府のナンバー2で、かつて治安当局のトップを務めた李家超政務官が出馬する見通しだと伝えています。