パリ郊外「モネの家」暑さである異変が…
フランスはこのところ連日の猛暑に見舞われ、パリ郊外にある観光名所「モネの家」では、暑さの影響である異変が起きています。
印象派絵画の巨匠クロード・モネが晩年を過ごしたパリ郊外の家は、名作「睡蓮」のモデルとなった池が現存する世界的に有名な観光名所です。
庭園管理の担当者によりますと、睡蓮の花は今年、かつてないほど見事に色づいているといいます。このところ40度近い猛暑が続いて池の水温が上がり、本来、生育に最適な環境が整ったということです。
一方で、暑さと水不足で害虫が大発生し、一部の植物が枯れて、花が咲かない被害も出ています。
庭園管理するレミ・ルクットルさん「この暑さで植物を食べる虫が出てきている。こんなひどい状態は今年が初めてだ」
一方、今年は、新型コロナウイルスの流行で事前予約制となり、入場者数は例年の半分にも達していません。
観光客「新型ウイルスの流行で来場者が少なくて(観光には)いい」
観光客「マスクをしていると写真を撮るときに邪魔だ」
美しい庭園を維持するために毎日の庭の手入れは欠かせません。フランス全体で今年の観光客数が半減するとの見通しもある中、「モネの家」は、観光復活の日を静かに待ち続けています。