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コロナ換気と虫「大量発生」 対策グッズは

2020年7月7日 20:42
コロナ換気と虫「大量発生」 対策グッズは

ことしの夏は、新型コロナウイルスの感染予防のため、換気に気を遣う方も多いと思います。こうしたなか心配されているのが、窓などから入る「虫」の被害です。農林水産省では、この夏、蚊など様々な虫が大量発生する可能性が高いとしています。

■薬局で売れている「アリ対策」商品
 
千葉県、船橋市の薬局。いま売り上げを伸ばしているのは、虫対策の商品です。
 
スギ薬局船橋藤原店・長谷川かなえ店長
「コロナ禍で換気を意識する方が増えているので、殺虫剤、空間虫除けの売り上げが非常に、前年に比べて上がっております」
 
新型コロナウイルスの感染予防で家の中の換気をする人が増加。窓を開けっ放しにするなどして、虫が入ってきてしまうため、殺虫剤や虫除け商品が売れ行きを伸ばしているというのです。
 
長谷川店長によると、中でもアリ対策の商品は「前年と比べておよそ2倍の需要」。「前年に比べて(アリが)出るのが早いとか、アリの出てくる量が多いとおっしゃる方が多い」といいます。
 
アリだけではなく、今年は蚊も多く発生しているように感じるというお客さんもいました。
 
 
■「蚊取り線香」も売れ行き好調
 
蚊避けといえば、夏の風物詩、蚊取り線香。
 
和歌山県にある製造メーカーでは、例年に比べ売れ行きが好調に伸びていました。外出自粛でおうち時間が長くなったことで、売り上げが去年に比べて3割増えたといいます。
 
中でも人気だというのが「ライオンかとりせんこう」。室内であれば、火が消えたあとも殺虫効果が3時間ほど続くという商品です。
 
さらに、天然素材を使っているため煙や香りが優しいという、ペット用の香取線香が品薄になるほど売れているということです。ライオンケミカル総務部・宮崎敦司主任は、家でペットと一緒に過ごす時間が増えたことが理由だと話します。
 

■今年は虫が大量発生?その理由は
 
農水省によると、特にこの夏は蚊などの様々な虫が大量発生する可能性が高いといいます。
 
その理由は、去年の冬、日本列島が記録的な暖冬だったこと。虫が冬を越しやすい環境になったため、今後、夏に向けて、成虫が増えるのではないかといいます。
 
特に暖冬だった西日本を中心に、すでに大量発生しているのが悪臭を放つカメムシ。農水省によりますと「カメムシ注意報」が24府県で出されているということです。
 

■虫対策の新商品も続々登場
 
そんな中、売れ筋となっている新商品も。
 
「ワークマン女子」という言葉が生まれるほど、女性たちに人気となっている作業服などを販売するお店では、虫が嫌う成分を生地に加工しているというシャツが登場。通気性もよく、すでに6000枚ほどが売れているといいます。
 
ワークマン・広報部の伊藤磨耶さんは「(コロナの影響で)外に出られないと思うんですけど、家でバーベキューされる方であったりとか、DIYされる方にご利用していただければ」と話します。

■虫を家に侵入させないポイントは?
 
感染予防で換気はしたいけど、虫は家の中に入れたくない、という人たちの間で売れ筋となっていたのが「玄関ドア用の後付け網戸」。
 
一見、普通の玄関のドアのようですが、実は、一部だけ開けられる構造になっていて、その部分についた網戸から、玄関をあけなくても換気ができる商品です。
 
また、網戸を使った正しい換気の仕方についての問い合わせも増加。注意が必要なのは、窓の明け方だといいます。
 
窓を途中で止めてしまうと、外の窓と網戸の間の部分に隙間ができて、そこから虫が家に侵入するため、最後まで窓を明けて、隙間を作らないことがポイントだということです。

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