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イスラエルとUAE、国交正常化で合意

2020年8月14日 7:54

アメリカのトランプ政権は13日、イスラエルとUAE(=アラブ首長国連邦)が国交正常化で合意したと発表しました。トランプ大統領は「歴史的な合意だ」と述べ、仲介役としての成果を強調しました。

トランプ大統領「彼らは歴史的な和平合意を完了させることで合意した。これは不可能だと言われていたことだ」

イスラエルは建国以来、パレスチナ問題をめぐってアラブ諸国と敵対関係にあり、イスラエルと国交を結ぶアラブ諸国は1994年のヨルダン以来、3か国目です。

トランプ大統領が13日、イスラエル、UAEの首脳と3者で電話会談し、合意にこぎつけました。合意を受けて、イスラエルはパレスチナ自治区、ヨルダン川西岸の一部併合を一時停止するとしています。

この合意について、トランプ政権のオブライエン大統領補佐官は、「トランプ大統領はノーベル平和賞の最有力候補として検討されるべきだ」とアピールしています。

イスラエルのネタニヤフ首相は「アラブ世界との和平に新時代の到来を告げるものだ」と歓迎する一方、ヨルダン川西岸の一部併合の停止は一時的なもので、併合を目指す方針に変更がないことを強調しました。

一方、パレスチナ側はUAEの動きを「裏切りだ」と強く非難しました。その上で、他のアラブ諸国がアメリカの圧力に屈し、UAEに追随しないようクギを刺しました。