未婚の男女らの性交渉は“違法” 人権団体は「大きな後退」と反発 インドネシアで刑法改正案を可決
インドネシアの議会は6日、結婚していない男女らの性交渉を違法とする刑法の改正案を可決しました。
ロイター通信によりますと、インドネシア議会が可決した改正案では、結婚していない男女らが性交渉をもった場合、最長で1年の禁錮刑が科されます。インドネシア人だけでなく外国人にも適用されるほか、性的少数者=LGBTQにも影響が及ぶとみられます。
このほか改正案では、大統領や国家機関を侮辱したり、国の思想信条に反する意見を表明することも違法になります。
インドネシアはイスラム教徒の人口が世界で最も多く、近年、宗教的保守主義が高まっていました。
経済団体が観光や投資先としてのイメージを損ないかねないと警告する中での可決で、人権団体は社会に逆行し、民主的自由を守る上で「大きな後退」だと反発しています。