インドネシアで大規模噴火 噴煙の高さ約1万5000mに 津波の影響なし
日本時間4日午前11時18分ごろ、インドネシア・ジャワ島にあるスメル火山で大規模な噴火が発生しました。
オーストラリアにあるダーウィン航空路火山灰情報センターによりますと、この噴火によって噴煙の高さがおよそ1万5000メートルに達したということです。
気象庁は、この噴火による日本への津波の有無を調査していましたが、国内外の観測点で、潮位の変化は確認されなかったとして午後6時ごろ、日本への津波の影響はないという情報を発表しました。
気象庁によりますと、海外の火山で大規模な噴火が起きると、噴火による地形の変化や気圧波に伴って津波が発生することがあります。
今年1月には、南太平洋のトンガで大規模な噴火が発生しました。
この時は、気圧波によって大きな海面変動が生じ、地震による通常とは異なる津波が発生して、日本の沿岸では1メートルを超える潮位の変化が観測されました。
このように火山の噴火などによっても潮位の変化が観測される場合もあるため、気象庁は、噴煙の高さが1万5000メートル以上の大規模噴火が観測された場合、津波発生の可能性について「遠地地震に関する情報」を発表して、情報の発信をしていくことにしています。