ASEAN（＝東南アジア諸国連合）の首脳会議が10日、インドネシアで開幕しました。クーデター後の混乱が続くミャンマー情勢や、南シナ海をめぐる問題などが議論される見通しです。

ことしASEANの議長国をつとめるインドネシアのジョコ大統領は、会議の冒頭、「大国間の対立は激化を続け、世界情勢はますます予測不能になっている」と危機感を示しました。その上で、「ASEANは平和と経済成長をもたらす中心的な役割を果たすことができるはずだ」と結束を呼びかけました。

11日まで開かれる会議では、クーデター以降、軍と民主派勢力の間で戦闘が続くミャンマー情勢や、中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題などが議論される見通しです。

特にミャンマーをめぐっては、2021年、ミャンマー軍のトップも出席した会議で合意した「暴力の停止」や「すべての当事者間での建設的な対話の開始」など5つの項目について、ミャンマー側に履行させるための具体的な計画を打ち出せるかが焦点となります。