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対馬の仏像をめぐる裁判 韓国・最高裁が、引き渡しを求めていた韓国側の寺の訴え退ける

2023年10月26日 10:37
対馬の仏像をめぐる裁判 韓国・最高裁が、引き渡しを求めていた韓国側の寺の訴え退ける

長崎県・対馬の寺から盗まれ、その後、韓国で見つかった仏像の所有権をめぐり争われていた裁判で、韓国の最高裁判所は26日、引き渡しを求めていた韓国側の寺による上告を棄却し、訴えを退ける判断を示しました。

長崎県対馬市の観音寺が所蔵していた「観世音菩薩坐像」は2012年に盗まれ、その後、韓国で見つかっていました。

仏像の所有権をめぐっては韓国の浮石寺が「中世に日本に略奪された」として所有権を主張し、仏像を保管する韓国政府に引き渡しを求めて提訴していました。

韓国の最高裁は26日、仏像が略奪された蓋然性はあるが、時効によりすでに観音寺に所有権があるなどとして、浮石寺による上告を棄却し、訴えを退けました。

判決に対し、浮石寺は「判決を認められない」などとコメントしています。

今回の判決により、韓国の寺が仏像の移転禁止を求めてから10年の時を経て、ようやく日本への返還に一定のメドがたったかたちです。

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