「火災あれば人的被害憂慮」3か月前に消防が警告 23人死亡の韓国工場火災
韓国のソウル近郊で23人が死亡した火災が起きた工場について、消防が3か月前に行った検査の際に「火災があれば人的被害が憂慮される」と警告していたことがわかりました。
今月24日に23人が死亡した工場火災では、リチウム電池が発火して有毒ガスが発生することで、多くの作業員が犠牲になったとみられています。
韓国メディアによりますと、この工場にはリチウム電池に対応した専用の消火設備などが設置されていなかったということです。
また、消防が今年3月に行った定期点検の際に、工場に対して「この工場で火災があれば、人的被害が憂慮される」と警告していたことがわかりました。
さらに、火災発生の3週間前にも大型消火器の配備など安全対策を改善するよう、消防側から求められていたということです。
警察は業務上過失致死などの疑いで、工場や関係者の自宅の家宅捜索を行うなど捜査を進めています。