中国・国家安全省“密告行為を奨励の再現動画”SNSの公式アカウントに投稿
中国でスパイの摘発を担当する国家安全省が、SNSの公式アカウントで、国民の密告行為を奨励する再現動画を投稿しました。
再現動画は、中国企業に勤める張さんがある日、会社の近くで外国人男性に駅までの道順を聞かれるシーンから始まります。この外国人男性は貿易関連の仕事をしていて、「張さんと友達になりたい」と連絡先の交換を求めます。
その後、張さんは会社の内部資料を要求されたことを不審に思い、国家安全省に通報。男性はある国のスパイだったことが判明し、張さんは国から表彰されたといいます。
国家安全省によりますと去年、このようなスパイに関する密告を行った「特別重大貢献者」2人、「重大貢献者」29人、「重要貢献者」54人を表彰したということです。
中国では、反スパイ法による取り締まりを強化していて、こうした表彰制度をアピールすることで国民に密告を促す狙いがあるとみられます。