スペイン北東部で干ばつ…水不足深刻化 非常事態宣言
スペイン北東部で干ばつによる水不足が深刻化し、地元政府は1日、記録上最悪の干ばつだとして非常事態を宣言しました。
先月31日に撮影されたスペイン北東部・カタルーニャ州にある貯水池の映像。乾燥し、ひび割れた土と、水のない桟橋に残されたボートが映っています。
スペインは、降水量の減少や気温の上昇で水不足が年々深刻化していて、この貯水池では、水位が下がったことで、底に沈んでいた遺跡が姿を見せました。
ロイター通信などによりますと、カタルーニャ州は地域の貯水量が容量の16パーセントを下回る危機的な事態で、州政府は1日、記録上最悪の干ばつだとして非常事態を宣言しました。
第二の都市・バルセロナを含む200の自治体、およそ600万人が対象で、1人あたりの水の使用量が1日200リットルに制限され、洗車をしたり、プールに水を貯めたりすることも禁止されます。
バルセロナでは、飲料水を他の地域から輸送することも検討されているということです。
水道管からの漏水も深刻となっていて、州政府は改修工事のため、自治体に水道料金を引き上げることを求めています。