国連安保理、イスラエルのラファ攻撃受け緊急会合 アメリカも「深い懸念」示す
イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区の最南部ラファへの攻撃を受け、国連の安全保障理事会は29日、緊急会合を開き、対応を協議しました。
安保理の緊急会合では、各国からイスラエルによるガザ地区の最南部ラファへの空爆に対する非難が相次いだほか、イスラエルの後ろ盾であるアメリカも深い懸念を示しました。
アメリカ ウッド国連代理大使「イスラエルにはハマスから自らを守る権利があるが、イスラエルには民間人を守る義務もある」
アラブ諸国を代表するアルジェリアは、ラファへの攻撃停止を求める安保理決議案を近く提出すると明らかにしていて、採決ではアメリカの対応が焦点となります。
こうした中、現地メディアによりますと、イスラエル軍は29日、エジプトとガザ地区の境界にあるフィラデルフィア回廊を支配下に置いたと発表しました。
フィラデルフィア回廊は、境界沿いのおよそ14キロにおよぶ地帯で、イスラエル軍は、この回廊で、武器を密輸するためのトンネルや、数十基のロケットランチャーを発見したと主張しています。