港に現れたセイウチ…かわいらしい姿で人気者になるも“安楽死” 当局「人々が近づきすぎ…」 ノルウェー
ノルウェーの首都オスロの港にセイウチが現れ、そのかわいらしい姿から一躍、人気者になりました。しかし、当局はこのセイウチを安楽死させました。人間にとって危険であると判断されたといいますが…。
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先月、オスロの港にセイウチが現れました。
体重約600キロのメスで、港に停泊中の小さなボートによじのぼってひなたぼっこをしたり、桟橋の上から突然、海に落っこちたりと、かわいらしい姿がSNSで話題となり、北欧神話の女神にちなんで「フレイヤ」と呼ばれ、一躍町の人気者になりました。
連日、多くの人がフレイヤを見に集まっていましたが、ノルウェー当局は「人々が動物に近づきすぎて、人間とセイウチ双方の安全が脅かされている」と指摘しました。
ノルウェー漁業局長
「動物保護の観点から、セイウチを移動させるなどのあらゆる計画を検討したが、計画がうまくいかなかった。処分の決定を下した」
人間にとって危険であると判断し、フレイヤをやむを得ず安楽死させたのです。
この措置に、港を訪れた人からは「多くの人が魅了されていたからね」「別の方法での対応を期待していました…」といった落胆の声が聞かれました。