北京五輪 日本大好き中国人学生ボランティアに密着「人権問題」への質問には・・・
いよいよはじまる北京五輪。現地での取材中、ボランティア活動をする中国人学生に出会いました。記者志望というこの学生に、中国の人権問題について聞いてみると・・・
「毎日新しい人と新しいことと出会って新鮮感があるので、つまらない感じは全然ありません」
日本語を流ちょうに話すのは、北京外国語大学で日本語を専攻している22歳の劉源(リュウ・ゲン)さん。
実は劉さん、大の日本好きで、中でも女優の新垣結衣さんの大ファン。出演したドラマはすべてみている、というほどの筋金入りのファンです。
そんな劉さんは、北京オリンピック・パラリンピックにボランティアとして参加。
学んだ語学を活かして、日本から来た新聞社の記者を語学面でサポートする「言語ボランティア」として活動しています。
先月23日からメディアセンターのバブル内で活動を行っている劉さん。
実働時間は6時間。ただ、ボランティアなので給料は出ません。
さらに、新型コロナウイルス感染対策のため、ボランティアも一度バブルに入ったら、大会が終了するまで外に出られず、バブル内で寝泊まりするといいます。
それでも劉さんは「こんな貴重な機会は一生に1度なので、どうしても参加したかった」と話します。
「毎日新しい人と新しいことと出会って新鮮感があるので、つまらない感じは全然ありません。外に出てなくても面白い」
また、バブル内の人はみんなPCR検査を受けているため、安心して過ごすことができているといいます。
日本の記者やカメラマンの印象について聞いてみるとー。
「優しい。フレンドリー。私の顔を覚えてくれているだけでうれしい」
将来は記者になりたいと話す劉さん。
「今回のように五輪やいろんな大会を自分の目で見ることもできますし、その点ですごくうらやましい。記者になれたらいいと思う」
記者志望という劉さんに、思い切って中国の人権問題について聞いてみるとー。
記者「中国の人権問題を気にしている記者もいるが?」
劉さん「詳しくないです・・・」
少し戸惑った表情で答え、多くは語りませんでした。
また、中国の前副首相による性的関係の強要を告発したとされる女子テニスの彭帥選手について聞くと―
記者「記者の間で気にしているのは彭帥さんですが・・・」
劉さん「ホウスイ?」「あ~知ってます」
ただ、これもあまり会話は進まず。
コロナがなければ日本など海外への留学も考えていたという劉さん。
実際に留学し、海外からの視点も学んだとき、劉さんは何を感じるのでしょうか。