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台湾 議会改革法案の反対抗議に10万人以上

2024年5月25日 14:24
台湾 議会改革法案の反対抗議に10万人以上

台湾の議会で、野党が主導し議会の権限を強めるための法案の審議が進むなか、24日夜、10万人以上の市民らによる大規模な抗議集会が開かれました。

台湾の議会にあたる立法院では多数を占める野党が主導するかたちで、総統に対して定期的に立法院での報告や質疑への対応を求めることを盛り込んだ法案の審議が進められています。

総統の権限を制限して議会の権限を強化する内容となっているため、少数与党の民進党は反対しています。議会では、可決を急ぐ野党と阻止しようとする与党が衝突し、24日は野党の女性議員が与党議員に「殴られた」として頼清徳総統に謝罪を求める事態に発展しています。

また、市民の間からも反対の声があがっていて、24日夜、立法院の周辺などでは大規模な抗議集会が開かれました。主催した団体によりますと、10万人以上が参加したということです。審議は28日も行われる予定で、団体は抗議活動への参加を呼びかけています。