中国国防省「露骨な挑発行為」米機進入非難
中国国防省は、実弾を使った軍事演習のために設定された飛行禁止区域にアメリカの偵察機が無断で入ったと発表し、「露骨な挑発行為」だと強く非難しました。
中国国防省の報道官は25日、談話を発表し、人民解放軍で中国・東北部を管轄する北部戦区が実弾による軍事演習のため飛行を禁止した区域に、アメリカのU-2偵察機が無断で入り、演習を妨害したと発表しました。その上で「露骨な挑発行為であり、断固反対する」として、アメリカ側に抗議したことを明らかにしました。
中国当局は渤海や南シナ海、黄海などで8月下旬から演習を行うとしていて、周辺海域での活動を活発化させています。中国への圧力を強めるアメリカをけん制する狙いがあるとみられますが、アメリカ側は対抗姿勢を崩しておらず、双方のつばぜり合いが続いています。