中国の人民解放軍が、南シナ海など３つの海域で同時期に軍事演習を行ったことが明らかになりました。周辺海域での存在感を高める狙いがあるとみられます。

中国国営の中央テレビは５日までに、中国軍が事前に発表していた南シナ海だけでなく、東シナ海と黄海でも軍事演習を行ったと伝えました。３つの海域で同時期に演習が行われるのは異例で、周辺海域での存在感を高める狙いがあるとみられます。

演習の映像では、東シナ海でミサイル駆逐艦が航空部隊と共同で船舶を拿捕する様子や、黄海で護衛艦が実弾射撃を行う様子などが紹介されています。

一方、アメリカ軍も４日、南シナ海で原子力空母２隻による大規模な軍事演習を行っていて、この海域をめぐる両国のつばぜり合いが激しくなっています。