ワクチン製薬会社9社「安全が最優先」声明
新型コロナウイルスのワクチン開発をめぐり、製薬会社9社が8日、「安全が最優先」とする共同声明を発表しました。
共同声明を出したのは、ワクチン開発を進めるアメリカやヨーロッパの製薬会社9社のトップです。
声明では、「ワクチンを接種した人の安全と健康を最優先すること」や、「科学的、倫理的な基準を順守すること」などを宣言しています。その上で、臨床試験で安全性と効果が証明された場合にのみ規制当局に承認を申請するとしています。
ワクチンをめぐっては、ロシアが先月、国産ワクチンを承認したほかアメリカのトランプ大統領が11月の大統領選前の実用化の可能性に言及するなど、承認を急ぐ動きが強まっていて、安全性を懸念する声がでています。
ライバル企業が異例の共同声明を出すことで、こうした懸念に対応する狙いがあるとみられます。