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中国「3中全会」開幕 高齢者の貧困問題対応に注目

2024年7月15日 15:15
中国「3中全会」開幕 高齢者の貧困問題対応に注目

中国で中長期的な経済政策を決定する重要会議「3中全会」が15日、開幕しました。経済の減速が浮き彫りになる中、注目されるのが、高齢者の貧困問題への対応です。

15日から始まった中国共産党の重要会議「3中全会」では、中長期的な経済政策の方針などが話し合われ、急速に進む少子高齢化への対応も議論される見通しです。

その背景にあるのが、中国社会で深刻化する高齢者の貧困の問題です。

集めた廃棄物を売って、生計をたてている劉さんは、ことし70歳。

劉さん
「毎日決まった時間、決まった場所に取りに行くんだ」

夜明けから日没まで働き、1日の手取りはおよそ2000円。中国では男性の定年は60歳ですが、1か月の家賃8万円を払うために働き続けなければならないといいます。

地方出身の劉さんの年金は1か月でわずか6000円。中国では出身が都市か地方かで、基礎年金の受給額に10倍以上の差があるのです。

劉さん
「食料品も含め、生活のすべてにお金がかかる。こんな金では何もできない」

中国では2035年に60歳以上の高齢者が人口のおよそ3割、4億人に達する見通しで、「3中全会」で公的年金の拡充などの道筋が示されるかが注目されます。