習近平氏がEU大統領と会談「あらゆる形式の新冷戦に反対する」対中包囲網への参加をけん制
中国の習近平国家主席は、北京を訪問したEU(=ヨーロッパ連合)のミシェル大統領と会談し、「あらゆる形式の新冷戦に反対する」と述べ、対中包囲網への参加をけん制しました。
中国国営テレビによりますと、習主席は会談で「欧州は中国の急速な発展の重要なパートナーであり、その受益者でもある」と述べ、経済分野での関係強化を呼びかけました。
さらに習主席は「中国と欧州には根本的な戦略の違いや対立はない」と指摘した上で、「互いの核心的利益を尊重し、内政干渉しないことが重要だ」と述べ、EUが台湾や人権をめぐる問題に関与しないようクギを刺しました。
その上で、「あらゆる形式の新冷戦に反対する」と強調し、アメリカが主導する対中包囲網に加わらないようけん制しました。
一方、双方はウクライナ情勢についても意見交換し、習主席は「中国は今後も独自の方法で建設的な役割を担う」と従来の立場を改めて示したということです。