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米中首脳きょう初めて対面で会談へ 最大の焦点は“ペロシ氏訪台後の緊張緩和”

2022年11月14日 12:15
 米中首脳きょう初めて対面で会談へ 最大の焦点は“ペロシ氏訪台後の緊張緩和”

アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席の、初めての対面での首脳会談が14日夕方、インドネシアのバリ島で行われます。現地から中継です。

会談は、習主席が宿泊する予定のホテルで行われます。奥が会場とみられますが、目隠しの衝立が立てられ、金属探知機も見えるなど厳重な警備体制です。

会談の最大の焦点は、両国の対立が衝突に発展しないよう、8月のペロシ下院議長の台湾訪問以降途絶えている両国の意思疎通を、どこまで正常化できるかどうかです。

バイデン大統領「レッドラインはどこなのか、今後2年間、お互いにとって最も重要なことは何かを見極めなければならない」

アメリカ政府高官は、会談で最も重要な目的は「両国関係の土台を構築することだ」とした上で、習主席への権力の集中が進む中、「習主席が部下に、交渉の権限を与えると合意することが特に重要だ」と語りました。

また、台湾情勢をめぐっては、台湾統一に意欲を見せる習主席に、バイデン大統領がどのように緊張緩和を求めるかが焦点です。ただ中国外務省の報道官は会談前、「アメリカが台湾独立を支持しないという約束を実行するよう促す」とクギを刺しています。

アメリカは両国の利害が一致する分野での協調も探りたい考えで、北朝鮮への対応についても、中国に協力を求める方針です。