中国政府、批判の映画「ムーラン」全面擁護
ウォルト・ディズニーの映画「ムーラン」が、人権侵害が指摘されている中国の新疆ウイグル自治区で撮影され、当局へ謝意を示したことに批判が広がる中、中国政府は11日、映画を全面的に擁護する考えを示しました。
映画「ムーラン」をめぐっては、新疆ウイグル自治区で人権抑圧に関わったとされる当局に対し、撮影に協力したとしてエンドロールで謝意が示されていたほか、中国出身の主演女優が香港の民主化デモを取り締まる警察への支持を表明したため、世界各地でボイコットの呼びかけが起きています。
こうした中、中国外務省は11日、批判に反論しました。
中国・外務省報道官「主演のリウ・イーフェイさんは、現代のムーランだ。彼女に『いいね』ボタンを押したい。中華を代表する人物だ」
また、「当局が便宜を図れば、制作側が感謝するのは当然だ」と述べた上で、一連の批判は、中国に対する「ウソや偏見に満ちている」と強く反論しました。