ノーベル物理学賞にブラックホール研究者ら
今年のノーベル物理学賞の受賞者が、ブラックホールに関する理論に大きな貢献をしたアメリカ・イギリス・ドイツの研究者3人に決まりました。日本の受賞はなりませんでした。
受賞が決まったのは、オックスフォード大学のロジャー・ペンローズ氏、ドイツのマックスプランク研究所のラインハルト・ゲンツェル氏、カリフォルニア大学のアンドレア・ゲズ氏の3人です。
極めて強い重力を持つブラックホールに関する理論に大きく貢献した点が評価されました。
選考にあたった「スウェーデン王立科学アカデミー」によりますと、ペンローズ氏はブラックホールの存在を理論的に証明しました。ゲンツェル氏とゲズ氏は、恒星の動きを観測することで、銀河の中心部に超巨大なブラックホールが存在している可能性が非常に高いことを明らかにしたということです。
2015年の東京大学・梶田隆章教授以来となる日本の物理学賞受賞はなりませんでした。日本が3年連続でノーベル賞を受賞するかは、7日の化学賞以降に持ち越しとなりました。
今年12月の授賞式は、新型コロナウイルスの影響で、テレビ中継方式で行われ、受賞者はそれぞれの国で、メダルや賞状を受け取ります。