トランプ氏、執務室に 24H以上症状なし
新型コロナウイルスに感染したアメリカのトランプ大統領は日本時間8日朝、隔離されていたホワイトハウスの居住スペースを出て、執務室に入りました。
退院してまだ2日目ですが、大統領は権力の象徴でもある執務室に戻りました。早期復活を印象づける狙いもあるとみられます。
大統領は執務室で首席補佐官と2人きりで過ごし、新型コロナの経済対策などについて説明を受けたということです。主治医によりますと大統領は24時間以上、症状が出ておらず、容体は安定しているということです。
そして、日本時間の午前10時からはペンス副大統領と初の女性副大統領を目指すハリス氏による副大統領候補の討論会が、ユタ州で行われます。ここでも新型コロナが焦点になるとみられています。
世論調査では新型コロナで深刻な影響を受ける高齢者が「トランプ離れ」を起こしているとの結果もあり、トランプ陣営は、手堅い論戦ができるペンス氏を、「最後の希望」と見ているということです。
一方、ハリス氏は、新型コロナ対策本部の責任者でもあるペンス氏に対し、政権の対応と認識の甘さを厳しく追及していく方針です。
会場では感染予防に両候補はおよそ4メートルの距離をとった上で、間にアクリル板が設置されますがコロナの問題を大げさにしたくないペンス氏が、アクリル板の設置に反対したとも報じられています。
大統領が感染するという異例の状況の中、今回の討論会への注目度が一気に高まっています。