米副大統領候補が討論会 コロナ対策で論戦
来月のアメリカ大統領選に向け、ペンス副大統領と女性初の副大統領を目指すハリス氏による討論会が開かれました。中継です。
トランプ大統領の感染直後のタイミングとなった討論会は、新型コロナをめぐるやりとりに多くの時間が割かれ、双方の主張が真っ向からぶつかりました。
民主党・ハリス氏「国民は大統領の最大の失敗を目の当たりにした。大統領と副大統領は(空気感染という)ウイルスの特性を知っていたのに隠したのだ」
共和党・ペンス副大統領「大統領は国民の健康を最優先にしてきた。バイデン氏の対策は政権の『盗用』だ」
ハリス氏「政権の対策は明らかに機能していない。副大統領は政権のコロナ対策の責任者で、1月28日にはこのウイルスがどれほど深刻かすでに知っていたのだ」
感染拡大が続くホワイトハウスの先月の式典で、ほとんどの出席者がマスクを着用していなかったことについて、ペンス氏は、「事前に検査を受けたし、屋外のイベントだった」と釈明。「マスクの義務化をとバイデン氏は言うが、我々は自由を尊重している」と対応を正当化しました。
一方のハリス氏は「トランプ政権は国民に真実を伝えていない」と強く反発しています。
テーマが経済に移ると、ペンス氏は「バイデン氏は中国に屈するだろう」と主張しましたが、ハリス氏は「大統領こそ中国との貿易戦争に負けた」と反論しました。
先週の大統領候補の討論会とは異なる落ち着いた論戦となり、現地メディアは「内容に興味を持っていた視聴者がふたりの発言を聞き取れた」と皮肉を交えて伝えています。