元通訳・水原被告の犯行手口公開…大谷選手になりすまし電話 米司法省
ドジャースの元通訳・水原一平被告が、大谷翔平選手の口座から不正に送金したとされる裁判で、アメリカの司法省がその犯行の手口を明らかにしました。
司法省は23日、検察が証拠として提出した水原被告と銀行のオペレーターとの通話の音声を公開しました。
オペレーター
「どちら様でしょうか?」
水原被告
「I'm ショウヘイ・オオタニ」
オペレーター
「どのようなご用件でしょうか」
水原被告
「オンラインバンキングにログインしようとしたが、現在利用できないと表示され、電話しました」
その後、電話番号の下4桁の数字を確認され、2段階認証のパスワードを受け取り、友人の車のローンの支払いのためとして、20万ドルの送金を依頼しました。
検察は水原被告の犯行の動機について、「ギャンブル依存症ではなく、“強欲”によるものだ」と指摘し、禁錮4年9か月と大谷選手への賠償金として26億5000万円余りを支払うことなどを求めています。
一方の弁護側は、水原被告はギャンブル依存症であり、「すでに社会的制裁も受け、収入もなく、親に頼っている状態だ」などとして、禁錮1年6か月の情状酌量を求めています。
量刑は来月6日に言い渡される予定です。