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インドで働く日本人語る“第2波”への不安

2020年10月19日 21:30

インドでは新型コロナウイルスの感染者数が750万人を超え、世界で2番目に多くなっています。現地で働く日本人が“第2波”への不安を語りました。

JICAインド事務所 赤嶺剣悟さん「10月、11月はインドはお祭りのシーズンになる」「すでに現地のマーケットは非常に混雑しているので、一旦、小康状態に落ち着いているコロナの感染も、人が多く出歩くことで更に拡大する懸念がある」

こう話すのは、日本が支援する現地の公共事業に携わるJICA(=国際協力機構)インド事務所の赤嶺剣悟さんです。インドの新規感染者の数は先月中旬をピークに減少傾向にありますが、いまも6万人前後の感染が確認されています。

感染対策として事務所では検温を徹底し、出勤するスタッフの数を4割に制限しているほか、“接触”を避ける工夫をしています。

JICAインド事務所 赤嶺剣悟さん「(コピーをする際)原始的な方法だが、細長い付箋を用意して、各人が取って指の上に置いて押す」「インド人のアイデアです」

万が一、感染した場合の不安も隠せません。

JICAインド事務所 赤嶺剣悟さん「(日本人が通う)私立病院もICUや人工呼吸器の数には制限があるので、ひっ迫すると、コロナにかかって重症化した場合、デング熱や交通事故などで治療が必要な場合、治療が受けられるのか…」

感染の不安を抱えながらも、赤嶺さんは「長期戦を覚悟して“ウィズコロナ”を前提とした生活や仕事のやり方を検討したい」と話しています。