韓国軍 北朝鮮“偵察衛星”「軌道に進入した」
北朝鮮が21日夜、弾道ミサイルの技術を用いて打ち上げた偵察衛星について、韓国軍は22日午後、「軌道に進入したものと評価する」と発表しました。
韓国軍は22日午後、北朝鮮が21日夜に打ち上げた衛星について、「飛行航跡情報と様々な状況を総合的に分析した結果、軌道に進入したものと評価する」と発表しました。ただ、「衛星が正常に作動するかどうか判断するには、関連機関および、米韓の協力のもとで追加の分析が必要で時間がかかるだろう」としています。
一方、北朝鮮国営の朝鮮中央通信は打ち上げた偵察衛星について、1週間から10日間の制御工程を経た上で、来月1日から正式に偵察任務を始めると明らかにしました。
これは金正恩総書記が22日、衛星の管制所を視察した際に報告されたということで、この際に、22日午前9時すぎに撮影したグアムのアメリカ軍基地の衛星写真なども金総書記に披露されたとしています。
視察先で金総書記は、偵察衛星とミサイルを念頭に、「北朝鮮の武力が、今は万里を見下ろす『目』と、万里をたたく強力な『拳』をすべて手中におさめた」と指摘したということです。
その上で、「自衛のためにも、より多くの偵察衛星を運用する必要がある」と強調しています。