アラブ諸国などでフランス製品の不買運動
フランス製品の不買運動がアラブ諸国などで広がりを見せています。イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画への対応をめぐり、対フランス感情が悪化しています。
不買運動はエジプトやヨルダン、クウェートなど各国で呼びかけられています。ヨルダンのスーパーでは、フランス製の化粧品などが商品棚から撤去されたり、カバーがかけられたりして、購入できなくなりました。
フランスでは今月、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を見せた男性教員が殺害されましたが、フランス政府はこの教員に勲章を授与。マクロン大統領は表現の自由を守るため、「風刺画をやめない」と宣言しました。
こうしたことを受けて、イスラム教徒が多数を占めるアラブ諸国などで、対フランス感情が悪化していて、フランス外務省は各国の政府に不買運動の呼びかけをやめさせ、フランス人の安全を確保するよう求めています。