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“猛追”受け…バイデン候補は?米大統領選

2020年11月4日 23:52

アメリカの大統領選挙は、大接戦のまま開票が進んでいます。トランプ大統領とバイデン候補の双方が勝利への自信を見せるなど、異例の展開となっています。バイデン氏の地元、デラウェア州から中継です。

Q.バイデン氏側は、現状をどう受け止めているのでしょうか?

本人の言葉にもありましたが、陣営としても「勝機は十分にある、勝てる」と考えているということです。

バイデン氏は支持者に対して、力強く「状況はよい。私たちは勝利に向かっていると信じている」と明るい見通しを示しました。

実際、バイデン陣営の関係者も「トランプ陣営よりもいい状況だ、いい位置につけている」ととらえているということです。といいますのも、まだ情勢が分かっていない州のうち、生まれ故郷のペンシルベニア州を含むラストベルトの3州と、共和党が伝統的に強い南西部のアリゾナ州を取れるとみていて、選挙全体でも勝利を収められるとみているということです。

Q.バイデン氏は、「我慢強く、信じ続けよう」とも演説していましたが、陣営に不安が広がっていたりするのでしょうか?

勝機があるとはいえ、事前の世論調査の結果からは「圧勝」というシナリオもあり得ると期待していたなかなので、陣営のなかには「本当に勝てるのか」という不安感も出ていると伝えられています。

特に、トランプ大統領が制したフロリダ州について、もっと選挙イベントなどで力を入れるべきだったのではという声もあがっているといいます。

また、このあとの結果が、郵便投票にかかってくるとなると、トランプ大統領との法廷闘争が待っているとみられます。つまり、たとえバイデン氏が勝っても「勝利」という結果を確定させるまでには時間がかかり、混乱も予想されます。

また、この接戦ぶりをみれば、国民のほぼ半分はトランプ政権の4年をみて、暮らした上で、それでもトランプ大統領を選んだということですから、バイデン氏にとって、内心穏やかではない状況といえると思います。