劣勢のトランプ陣営 「焦り」は…
大詰めを迎えているアメリカ大統領選挙ですが、バイデン候補が過半数に迫る253人の選挙人を獲得。一方のトランプ大統領は、劣勢にたたされています。ワシントンから最新情報をお伝えします。
投開票から3日目の朝を迎えました。さきほど入ってきた注目の2州、ペンシルベニア、ジョージアでのバイデン氏の逆転は、衝撃を持って受け止められています。
残る開票地域は、バイデン氏が強いとされる都市近郊ですから、ますます勢いづくことが想定されます。
こうした中、トランプ陣営は焦りが募っています。
これまでに起こした開票差し止めの訴訟は、裁判所から軒並み退けられていますし、何より大統領が会見で、不正の根拠を示さなかったことで、大統領に近い人物からも「法廷闘争の権利はあるが、証拠を見せて欲しい」と公然と不満の声があがっています。
Q.トランプ大統領の陣営はどんな様子なんでしょうか?
ついさきほど、トランプ陣営が「選挙はまだ終わっていない」とバイデン氏優勢を伝えるメディアの報道に反発する声明を出しました。
大統領自身もかなり神経質になっているようです。
近い立場のFOXニュースなどが他社に先んじて、バイデン氏に激戦州の勝利確実を打ったことに対し、トランプ大統領は激怒して、「あの報道を変えさせろ」と側近にしつこく迫ったと有力紙ワシントンポストは伝えています。
さらに「郵便投票の票がバイデン氏にどんどん入っていく流れに衝撃を受け、関係者に電話をかけ続けている」とも伝えていて、焦りがうかがえます。
また、ニューヨークタイムズも「大統領は避けられない事実に怒り狂っているように見える」としています。