習主席「TPP参加を前向きに検討」
中国の習近平国家主席はAPEC首脳会議で演説し、TPP(=環太平洋経済連携協定)について、「参加を前向きに検討している」と述べました。
TPPをめぐっては、日本やアメリカが他の国々と共に、中国に対抗する自由貿易圏をつくる狙いもありましたが、トランプ政権が参加を拒否したため、アメリカ抜きでのスタートを余儀なくされていました。中国としては、アジア太平洋地域での存在感を強める狙いもあるとみられます。
また、会議には、アメリカのトランプ大統領も出席しました。2017年以来、2度目の出席で、大統領選で敗北が確実になって以降、初めての国際会議となります。ホワイトハウスは声明で、「新型コロナウイルスからの前例のない経済回復や、強力な経済成長を通じたインド太平洋地域の平和と安定を促進することを再確認した」としています。
オンライン形式の画面では、各国首脳らが、主催者が用意した青色の背景を利用したのに対し、トランプ大統領はこれを使わず、出席しました。