学生ら、陸軍駐屯地前で抗議活動 タイ
反政府デモが続くタイで29日、デモを主導する学生らが陸軍の駐屯地前で抗議活動を行い、国王が直轄部隊を保有していることを批判しました。
記者「軍の基地の前にデモ隊が集まり始めた。警官隊と対峙(たいじ)する形になっていて、少しずつ緊迫感が増しています」
タイでは、学生ら若者が王室の権限の縮小や非民主的な憲法の改正などを求め大規模なデモを続けています。
29日は、王室警備を担う国王直轄部隊の駐屯地までデモ行進を行い、国王が即位後に軍隊の一部を指揮下に置き、権限を強めたことを批判しました。
デモ主催者「国王が軍隊を我が物にするなら、私たちはこれを国民に取り戻す勇気を持っている」
学生らの王室改革を求める声は高まる一方で、タイ政府は王室批判を禁じる不敬罪での摘発に乗り出すなど、取り締まりを強化していて、デモの沈静化の見通しは立っていません。