タイの首都・バンコクで、２日間にわたって大規模な反政府デモが行われ、主催した学生らは２０日、王室の改革を求める要望書を当局に提出しました。

タイには王室批判を厳しく禁止する不敬罪があり、公に議論することはタブー視されてきましたが、学生らは２０日、その不敬罪の撤廃など王室の改革を求める要望書を当局に提出しました。反政府デモは夜通しで２日間行われ、参加者は２０１４年の軍事クーデター以降、最大規模となりました。

タイでは、軍事政権の流れをくむプラユット政権の退陣や、非民主的な憲法の改正を求めるデモが活発化していますが、訴えの中心が徐々に王室改革になりつつあります。学生らは今後もデモを行う予定で、緊張が高まっています。