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ダウ平均 利益確定売りで271ドル安

2020年12月1日 8:13

先月30日のニューヨーク株式市場は相場が最高値圏にある中、月末を迎えたことで当面の利益を確定させる売りが出て、ダウ平均株価は270ドルあまり値を下げて取引を終えています。

30日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の週の終値から271ドル73セント値を下げ、2万9638ドル64セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も7.11ポイント下げて1万2198.74で取引を終えています。

ダウ平均は11月に入り30日の取引開始までに3000ドル以上値を上げ、先週には、初めて3万ドルの大台を突破するなど過去最高値の水準で取引されています。

こうした中、月末の30日は取引開始直後から、当面の利益を確定させるための売りが広がりました。

特に資本財や金融関連株など景気に敏感とされ、ここまで上昇が目立っていた銘柄を中心に売られ、ダウ平均は271ドル安で取引を終えています。それでも11月のダウ平均は月間で11.8%上昇し、アメリカメディアは1987年1月以来の上昇率だと伝えています。

市場関係者は「足元では新型コロナウイルスの感染が拡大しており、市場では経済活動の制限の強化などを警戒している」と話しています。