米コロナワクチン医療従事者らに優先的接種
アメリカのCDC(=疾病対策センター)の諮問委員会は1日、新型コロナウイルスのワクチンについて、医療従事者や長期療養施設の入所者に対して、優先的に接種するよう勧告を出しました。
CDCは1日、外部の有識者による諮問委員会を開き、ワクチンを優先的に接種する対象を決める投票を行いました。その結果、医療従事者と介護などの長期療養を行う施設の入所者を対象とするよう勧告を出すことが決まりました。この勧告を受けて、各州の知事が優先接種の対象を決定することになります。
新型ウイルスのワクチンをめぐっては、製薬大手ファイザーによる緊急使用許可の申請を受け、今月10日にFDA(=食品医薬品局)の諮問委員会が開かれます。その後、FDAが承認すれば接種が始まる見通しです。
一方、アメリカの医療系ニュースサイトによりますと、FDAの委員会に先立つ8日にトランプ大統領が「ワクチン・サミット」と題した会合を計画し、製薬会社などを招待しているということです。しかし、委員会に対する政治的な圧力だとの見方も出ていると伝えています。