上場企業に少数派役員 ナスダック義務化へ
アメリカの証券取引所「ナスダック」は1日、すべての上場企業に対し、取締役に女性とマイノリティーを選任することを義務づける方針を発表しました。
発表によりますと、ナスダックは上場企業に対し、取締役に女性1人とマイノリティー1人の少なくとも2人を選任することを義務づけるということです。マイノリティーには黒人やヒスパニックといった人種的少数派に加え、同性愛者などの性的少数派を含みます。
上場企業およそ3000社すべてに義務づけ、選任できない理由を説明できない場合は上場を廃止するとしています。この上場ルールの変更は当局に承認されれば一定の移行期間を経て適用されます。
アメリカでは人種や性的少数派に対する差別の是正を求める声が高まっていて、今回の義務化についてナスダックは、「この1年の社会正義を求める運動を通じて企業の取り組みも注目されている」としています。