韓国の文大統領、TPP参加検討に言及
韓国の文在寅大統領はTPP=環太平洋経済連携協定について、参加を検討していると初めて言及しました。
文大統領は8日、ソウル市内で開かれた貿易関連のイベントで、TPP=環太平洋経済連携協定について、『参加も検討していく』と述べ、前向きな姿勢を示しました。
韓国メディアによりますと、文大統領がTPP参加の可能性に言及したのは初めてです。
韓国は先月、日本や中国・ASEAN加盟国など15か国が署名したRCEP=地域的な包括的経済連携にも参加しています。
韓国メディアは、「TPPにも参加することで、米中の対立による貿易への影響を軽減する目的がある」と伝えています。
アメリカのバイデン次期政権が、TPPに復帰するかが焦点となる中で、韓国側としては来年、TPPの議長国を務める日本側の反応を見極める狙いもあるとみられます。