米FDA、近くワクチン“緊急使用”許可へ
アメリカのFDA(=食品医薬品局)は10日、専門家らを集めた諮問委員会で、製薬大手・ファイザーなどが開発したワクチンについて、緊急使用を認めるよう勧告しました。
諮問委員会は透明性を重視するため、オンラインで全て公開され、専門家が疑問点を投げかけながら行われました。
イギリスで、一部でアレルギー反応が確認されたことについて、ファイザーの担当者は「臨床試験では深刻なアレルギー反応は見られなかったが、この問題は意識している」と説明しました。
その後、「ワクチンを接種する恩恵はリスクを上回るか」について投票が行われ、賛成多数でワクチンの緊急使用を認めるよう勧告を出しました。これを受けて、FDAは近く緊急使用許可を出す見通しで、その上で全米での接種が始まることになります。
一方で、最新の世論調査では依然、4割近くの人がワクチン接種を「受けたくない」と答えるなど、不信感も根強く、今後はどのようにワクチンに対するアメリカ国民の理解を深めていくかも課題となりそうです。