領海侵入「受け入れられない」新駐中国大使
新たな中国大使として赴任した垂秀夫氏が、北京の日本大使館で記者会見を行い、尖閣諸島に中国公船の領海侵入が相次いでいる問題については、「全く受け入れられない」として、中国に対応を求めていく考えを示しました。
垂秀夫新中国大使「中国が尖閣近辺で行っていること、尖閣に関わる主張、こういうものについては全く我々としては受け入れられない」
また、習近平国家主席がTPP=環太平洋経済連携協定への参加に意欲を示したことについて、「TPPは市場アクセスなどについてとても厳しいルールがある。中国が本当にできるのかしっかり見極める必要がある」との見方を示しました。
さらに、香港問題などで中国に対し国際的な批判が高まっていることについては、「中国が必ずしも国際スタンダードで動いていない場面もある」と述べ、中国に自制を求める日本政府の考え方を伝えていく方針を示しました。
一方で、「日中両国は、互いに引っ越しできない関係にある」と述べ、首脳レベルの交流強化に努めていく考えを強調しました。