中国軍の空母が２０日、台湾海峡を通過したと中国軍が明らかにしました。関係強化を進めるアメリカと、台湾の双方を牽制する狙いがあるとみられます。

中国軍は２１日、中国海軍の空母「山東」を含む空母艦隊が２０日に台湾海峡を北から南に向かって通過したことを明らかにしました。台湾海峡を出た後、南シナ海で訓練を行ったということです。

「山東」は去年就役した中国初の国産空母で、作戦能力を誇示する狙いがあるとみられます。

台湾に対しては、アメリカのトランプ政権が相次いで武器の売却計画を発表するなど関与を強めていますが、中国軍も周辺で活動を活発化させるなど圧力を強めています。

中国軍は今回の訓練について、「当初からの計画通りで、今後も必要に応じて同様の訓練を続ける」としています。