韓国検事総長、職務復帰へ 文政権に痛手
韓国で政権側との対立の末に検事総長が停職の懲戒処分を受けていた問題で、24日、裁判所は処分の執行停止を求めた検事総長側の訴えを認めました。事実上、処分を覆された文在寅政権には痛手となります。
韓国の尹錫悦検事総長を巡っては、先週、法務省の懲戒委員会が停職2か月の処分を議決し、文在寅大統領が承認したことから、職務が停止されていました。
尹総長は処分の執行停止を求めていましたが、24日夜、ソウルの行政裁判所はこの訴えを認めました。直ちに職務復帰することになります。尹総長は「裁判所の判断に深く感謝する。憲法精神と法治主義、常識を守るために最善を尽くす」とコメントしています。
今回の裁判所の判断は、文大統領が承認した処分を事実上、覆すもので、対立する尹総長の追い落としを狙った政権側は大きな痛手を負った形です。