アメリカの首都ワシントンの議事堂にトランプ大統領の支持者らが侵入し、混乱の中、銃撃を受けた女性が死亡しました。ワシントンから中継です。

今回の事態を受けて、夜間外出禁止令が出ているワシントンです。メディアは対象外となっていますので、屋外からお伝えしています。トランプ支持者の議事堂への侵入は、死者が出る事態に発展しました。

この日、議会では、大統領選挙の結果を確定させる手続きが行われていて、トランプ大統領の支持者は、妨害する目的で侵入していきました。

私たちが入手した支持者が撮影した映像には、議事堂内に大勢の支持者がなだれ込む様子も確認できます。地元メディアによりますと、この混乱の中で、女性１人が胸に銃撃を受け、その後、死亡が確認されています。女性はトランプ大統領の支持者とみられていますが、誰が撃ったのかなど、詳しいことは分かっていません。

また、議事堂内では、トランプ支持者の侵入を何とか防ごうと、入り口に向けて、銃を構える姿も確認されています。

実は、この侵入の直前、トランプ大統領は支持者ら演説を行い、議会に向かうようあおっていました。

トランプ大統領「議会に向かって歩こう。そして勇敢な議員たちを勇気づけよう！」

ただ、大勢の支持者が侵入する事態に発展した後、トランプ大統領は一転、「自宅に戻ろう」と呼びかける動画を公開しました。

トランプ大統領「自宅に戻ろう。平和・法と秩序を保たなければならない」

トランプ大統領のツイッターは、その後、ツイッター社から１２時間投稿ができない措置を受けています。

Ｑ：妨害された選挙結果の認定の再開のメドは立っているのでしょうか？

支持者が排除された議事堂内では、安全が確保されたとして、大統領選の結果を認定する手続きはさきほど再開されました。

一方で、議会上院の多数派をかけて争われていたジョージア州の決選投票は、２人の民主党候補が当選を確実にし、バイデン次期政権で与党となる民主党が、上下両院の主導権を握る見通しとなりました。これもトランプ大統領の求心力の低下を示す結果となっています。